【2023】マウスの持ち方 それぞれの特徴とおすすめマウス


マウスも様々ですが、マウスの持ち方もいくつかあります。

製品を選ぶ際、センサーやボタン数、ソフトウェアといった要素ももちろん大切ですが、自分に合うかどうかは持ち方と形状が重要な要素となっています。そのため、購入する前にお店で触ってみなければわからないとよく言われる理由もここにあります。

さて、その持ち方ですが大きく分けて

3種類あります。

今回はマウスの選び方を「持ち方」の面からアプローチしつつ、それぞれの特徴良し悪しをみていきたいと思います。

なお、おすすめしているマウスは個人的な意見ですのでご了承ください。

かぶせ持ち(Palm Grip)

マウスを指と手のひら全体で覆うように持ちます。

最もポピュラーな持ち方です。手をそのまま自然な形でマウスにのせるため、違和感は感じにくく、万人向けともいえます。

長所

  • 無駄な力が入りにくく、疲れにくい
  • 親指・薬指・小指をマウス左右に添えるようにしておくため、サイドボタンを押しやすい。
  • それほど形状にとらわれることなくマウスを扱える。

短所

  • 素材によっては手汗が気になりやすい。
  • 多くの場合、手全体をマウスに密着させながら操作するため、微調整がやや難しい。そのためマウス感度(以下、「センシ」)を下げたり、一時的に手首支点や後述の「つまみ持ち」で操作することもある。

適している形状

手の大きさは個人差があるので一概にはいえませんが、マウスの後部がもりあがっている(アーチ状)かつ、中~大きめのものを選ばれるのがいいと思います。

注意点としては、他の持ち方に比べて薬指が深めの配置となるため、

  • マウス右側面にでっぱり等が無いか
  • 十分な配置面積があるか
  • 右側のサイドボタンに干渉しないか(無効にできる場合は除く)

といった点をチェックすることが大切だといえます。

人間工学に基づいて設計されている「左右非対称のエルゴノミクスマウス」が、手全体を覆いかぶせるという持ち方の性質上、違和感なく使用でき適しています。

例を挙げると、

など

つかみ持ち(Claw Grip)

左右のメインスイッチに人差し指・中指の爪を立てるように置き、親指・薬指(・小指)で左右から押さえるようにして持ちます。

手のひらはマウス後部に触れ、合計6点でマウスを支えます。

長所

  • メインスイッチに爪を立てるようにしているため、ベタ置きするのに比べて力が伝わりやすく素早いクリックが可能(→固めのスイッチを搭載しているマウスでもそれほど苦にならない)。
  • 指先や手首を使っての微調整がしやすい

短所

  • 指先・手首で細かな操作をし続けるため、疲れやすい。
  • 力を入れやすい反面、柔らかめのスイッチを搭載しているマウスの場合、ミスクリックが生じやすい。
  • 「爪を立てる」持ち方に違和感を感じる場合が多く、適応するのに時間がかかる。
  • マウスを左右からがっちりと固定するように持つため、サイドボタンを押しにくい。

性質上、手先の器用な方に向いているといえます。

適している形状

側面を押さえて操作するため、くびれがあるもの。また、手のひらをマウス後部につけるため、後部がもりあがっているものも良いです。

注意点としては、マウス本体を「横から」支えるため、

  • 左右の指が滑らず持ち上げやすいか
  • 指をメインスイッチに置きやすいか(立てやすいか)

といった点をチェックすることが大切です。

サイドボタンを重視している方は、メインボタン脇に配置されている製品を選ばれるのも良いと思います。

例を挙げると、

など

つまみ持ち(Fingertip Grip)

かぶせ持ちをそのまま後方へシフトしたような形で持ちます。

手のひらとマウス後部に空間があり、指以外はマウスに触れません。メインスイッチに置く人差し指と中指は、立てる場合と自然に置く場合があります。指のみの 合計5点でマウスを支えます。

長所

  • マウス後部に空間があることで遊びがあり、機敏な操作が可能。
  • 空間と指先を活かして上下左右への細かな操作がしやすい

短所

  • 指先で細かな操作を続けるため、疲れやすい。
  • 常に指先の位置に気を配りながら操作しているため、安定性を欠きやすい(≒人によってはちょっとした指の配置ずれが気になりやすい)。
  • 指が後部寄りになるため、メインボタンが硬いマウスの場合、他の持ち方に比べて力が必要になる(→爪を立てるように持つことで改善する)。
  • 持ち方の性質上、サイドボタン・ホイール操作がややしづらい。

つかみ持ち同様、指先の器用な方に向いています。

適している形状

持ち方の長所である機敏さを活かすため、小型軽量のもの。さらに、疲れにくさと安定性を向上させるため、側面がくびれているものや逆台形型画像)の製品も適しています。指先の引っかかりやすさが重要です。

注意点としては、

  • マウス側面がくびれすぎていないか(仕様に記載されている横幅は最大幅であることが多いため、実際に持つとかなり小さく感じることがある)
  • スイッチが硬すぎないか
  • ホイールが遠すぎないか

といった点が大切だといえます。

競技系FPSなど繊細な操作が必要となる場合は、軽さから生じる独特の「ブレ」を軽減するために、「かぶせ」・「つかみ」で紹介した大きめ(かつ多少重め)のマウスを「つまみ持ち」することもあります。

例を挙げると、

など

最後に

3つの持ち方についてみてきましたが、マウス選びにおいて一番大切なのは「自分にとって」しっくりくることだと思います。やはり、他の方にとって最高の持ち方&マウスでも、自分には全く合わないことも多いので、持ち方やセンシの組み合わせそれぞれに長短はありますが、どれが一番良いということはないです。

また、「ウェブサイト閲覧時」と「ゲームプレイ時」等で持ち方が異なる場合も多いので、1つの持ち方にこだわらず、自分はどういった傾向(クセや指の配置)があるのかということを理解しておくと製品を絞りやすくなります。

持ち方にも影響するセンシに関しては、デスク環境やソフトウェアによって大きく左右される要素ですので、「有名な人がこういう設定だから」ということで決定(固定)するよりも、長期的なスパンで自分に適した調整をしていくのが良さそうです。ただ、上手い人の設定傾向は参考にすべきだと思います。

マウスサイズについては、一般的に「小型」と言われるような製品でも、持ち方や手の大きさによっては「大型」にもなりうるため、自分のスタイルと比較して「大きい・小さい」を決めることが大切です。

自分の持ち方がいまいちわからなかったり、初めてゲーミングマウスを購入される方、もしくはソフトウェアによって色々な持ち方を試せる(変えられる)ものがいいという方は、大きさが中程度クセのない形状のマウス(どんな持ち方でも80点~のパフォーマンスが発揮できる)や、いわゆる「定番マウス」をおすすめします。

例を挙げれば、 「G703h」・「G403h」・「G PRO」あたりは流通面も含めて使いやすく、加えて、「DeathAdder」・「Rival」・「EC」・「FK」・「ZA」・「S」あたりは定番の製品としておすすめできます。

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